アブスト
1. 基本的な紹介を、全ての分野の 科学者が理解できるように記載する(1 ~ 2 文)。
例)細胞分裂の際、有糸分裂紡錘体は、微小管に基づくモータータンパク質によって組み立てられる。
2. 研究のより詳細な背景を、 関連分野の科学者が理解できるように記載する(2 ~ 3 文)。
例)紡錘体の双極構造は染色体の適切な分離に不可欠であり、広く保存されているキネシン-5(BimC)ファミリーのプラス端指向性ホモテトラマーモータータンパク質が必要である。紡錘体の両極形成には、キネシン-5と反対側のモータータンパク質が重なり合った微小管の間で働く「押し引き分裂筋」モデルなどがある。
3. この論文の研究が対象としている 一般的な問題を明確に述べる(1文)。
例)しかし、この過程におけるキネシン-5の正確な役割は不明である。
4. 主要な結果を要約する(1文)。
例)本研究では、脊椎動物のキネシン-5 Eg5が、微小管の相対的な向きに応じて滑走を駆動することを明らかにした。
5. 今回明らかになった主要な結果を、 従来はどのように考えられていたかということと 直接比較しながら説明する(2 ~ 3 文)。
例)in-vitro アッセイを行うことにより、架橋した 2 本の微小管のプラス端に向かってEg5 が 20 nm毎秒の速度で移動することを確認した。これは生体内の紡錘体極の分離速度に匹敵する速度である。さらに、Eg5 は微小管のプラス端に結合することができ、Eg5 の微小管結合モードが追加されたことが示唆された。
6. 結果をより一般的な内容に落とし込む(1 ~ 2 文)。
例)この結果は、キネシン-5ファミリーのメンバーが有糸分裂において、極性間微小管を押し広げるとともに、微小管を束にして相対的にスライドさせることで極性を変える機能を持つ可能性があることを示している。
7. 全ての分野の科学者が容易に理 解できるような、より広範な展望を記載するこ とがある(2 ~ 3 文)。
例)このアッセイは より洗練された有糸分裂のin vitroモデルの出発点となる。紡錘体 例えば、紡錘体の個別作用と複合作用 Eg5の運動に対抗するマイナス方向のモーターなど、複数の有糸分裂のモーターがテストされる可能性がある。さらに、Eg5 は、抗がん剤開発の主要なターゲットである。運動機能の定量的なアッセイを確立し は、そのような開発に関連するものであろう。